2025.7.20あずまの森
2025.7.20(日)あずまの森
活動内容 : あずまの森で。。。森作り隊の活動状況
参加者 :
強い陽射しが照りつける中、私たちは「あずまの森」へと足を踏み入れた。
午前9時の時点ですでに気温は高く、ニイニイゼミがにぎやかに合唱を繰り広げていた。
けれども、森の中に一歩入ると空気は驚くほど穏やかだった。
木々の間を風が通り抜け、林床はほどよく湿っていて、
下草刈りなどの地道な手入れの成果が静かに現れ始めているのを感じた。
深くなった緑の中を、カラスアゲハやアオスジアゲハが軽やかに舞っていた。
散策路を進んでいたところ、前方でアズコーさんこと東さんの声が響いた。
「これ、見て!」と集まった先にあったのは、掘り起こされた土と点々と残された足跡。
大小さまざまなサイズがあったことから、複数のイノシシがこの森にやってきた形跡だった。
しかもその場所は、かねてから「ぬた場になりそうだ」と目されていたエリア。
森から滲み出た水がたまるこの場所は、5月の活動でも酸欠状態の土が見られ、
動物たちの利用が予感されていた。
センサーカメラを仕掛けて実際の姿を捉えたいという話にもなった。
自然の中での“痕跡”は、人の営みとは別の時間が確かに流れていることを、
そっと教えてくれる。
作業エリアに向かう途中、足元を何かがするりと横切った。長い胴体に三角形の頭部、
背に浮かぶ目玉模様─マムシだった。しばらく動かず様子を見ていたが、カメラを向けると
首をもたげてこちらを威嚇してくる。幸い何も起きなかったが、森の中では油断は禁物。
日本では今もなおマムシによる咬傷事故が最も多い。改めて気を引き締めさせられた。
この日の作業は、猪の痕跡近くの道づくりと下草刈りの二手に分かれて行った。
私は下草刈りの担当に。初投入の鉈を手に、下草や枯れ枝を払っていく。
ひと振りごとに、林床の風通しが良くなっていくのが分かる。作業を進めるほど、
自分の居場所が整っていくような不思議な心地よさがあった。
その最中、スズメバチが定期的に姿を見せた。近くに巣があるのだろうか。
環境が大きく変わることに対して、彼らは敏感だ。今回は毒吸引機を持っていたので、
羽音に怯えることなく作業を続けられた。
昼の休憩時には、冷たい飲み物が五臓六腑に染み渡った。陽が高くなるにつれ、
セミの声も厚みを増していく。ニイニイゼミに加えて、アブラゼミ、ミンミンゼミが
次々と声を重ね、森は一層にぎやかになった。
この頃、遅れて登場したのががんちゃん。蝶に見とれていたら到着が遅れたという。
生き物好きとして名高いがんちゃんらしい理由に、メンバー全員が「やっぱり」と笑った。
人柄がにじみ出た、愛すべき遅刻だった。
午後の作業も変わらず下草刈り。道づくり組も着実に作業を進めていた。
やがて作業を終えた頃、一本の大きなヤマザクラの根元で、フクロウの羽を見つけた。
今年生まれの巣立ち雛のものかもしれない。
この木にはかねてから巣箱を掛けようという話があっただけに、
期待がふくらむ出来事だった。
道づくりの完成度には、皆が驚いた。
木々の間を蛇行するその様子は、まるで庭園の散策路。
今後、雨に打たれてどう森に馴染んでいくのかも楽しみだ。
最後に、密かな楽しみとしていたミョウガの収穫へ。春に芽吹いた姿を確認して以来、
ずっと楽しみにしていた。前回5月よりもさらに背を伸ばし、見事に育っていた。
葉をかき分けると、根元に赤みを帯びた蕾がいくつも顔をのぞかせていた。
必要な分だけを収穫し、活動を締めくくった.
自然との距離感を、道具を通して、自分の身体を通して確かめる一日だった。
次回の活動も、またどんな出会いが待っているのか楽しみだ。
【今日の振り返り】
★あいりちゃん★
森のプロが森の中に入っていく姿はアベンジャーズみたいだった。
笹を切り開いていくと大きな桜が出てきたので、守ってあげたいと思った。
★あっちゃん★
到着した時は暑くて疲れたのに、森に入ると元気が出てきてどんどん作業が進んだ。
もっと大きな桜のところを良くしたい。
★がんちゃん★
夏なので沢山の生き物がいて嬉しくなった。途中からの参加だったが
道づくりをしっかりやれてよかった。毎日来たいくらいこの森が好きだ。
★きょうちゃん★
暑さのため短い時間だったが、集中して作業を進めることができた。
新しい参加者が来てくれて嬉しい。
事前にどんなメンバーが来るか知れると嬉しい。
★たけさん★
最初に資料を使ってしっかり説明してもらえたのが良かった。
作業をしていると空気が抜けて風が入ってくるのを感じて素敵だった。
笹の作業に一生懸命になりすぎてしまったが、
もっと周りを見ながら作業すればよかった。
★ゆうこりん★
初めて参加できてとても楽しかった。
森に入ること自体が瞑想をしているような気持になれた。
★ゆかりん★
点穴ドライバーのデビューができた。
桜のところを開いたときに蝶が寄ってきて素敵だった。
梅干しを持ってきたかった。(用意していたのに忘れちゃった)
★アズコーさん★
とても暑い中、たくさんのメンバーが参加してくれて、嬉しい。
これからもこの森に関わって欲しい。
次回はトイレづくりも検討していきたい。
★カズくん★
新兵器の大ナタをガンガン使って笹をバシバシ切れたのが気持ちよかった。
フクロウのエリアを創ろうという話をしていた時に、フクロウの羽が落ちていて運命を感じた。
★ゆうき隊長★
とても暑かったがいい汗をかくことができた。暑さ対策のためのアイテムも活躍してなにより。
これからもみんなが楽しめるような活動にしていきたい。
前半のレポートは、現役の大学院生だけあって、森の生態系が事細かに描かれ、とても感動的。
後半は、がんちゃんの昆虫を掲載し、広がりを感じるものとなった。
by 森の女将・きょうちゃん
2025年7月20日の写真
写真の下のコメント(数字)は、撮影日付と通番です